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日常茶飯詩~彷徨い人のふらふら行進曲~

気がつくと、いつも目の前には音があった。
気がつくと いつも僕は歌っていた。 ...歌えないのに。
どこかで聞いた声。
どこかで聴いた音楽。
どこかで観た映像。
風の音、波の音、街の音、人の声。
だけど今は、何も聞こえない。
いつからこうなったのか、
僕自身わからない。
だから、振り返ってみる。
あの頃僕の周りにあった音を思い出しながら、
...あと、ちょっと踊る。 踊れないけど、僕だって、 たまには踊りたい。踊らせて。
楽しい時も、あったはずだ。
僕の名前は、 白洲 守。
彼が見てきたもの、聞いてきたもの、 彼が生きてきた世界を 彼を囲んだ様々な「ウタ」と共に描く。
2017 年 9 月、風姿花伝で上演した「天獄迷夢人」スピンオフ企画。

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